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日々是好日。 かの 是好の名のように。 挽き放しの板に豆蔦が茂る鉢。 陽だまりのなかでの一日。 豆蔦はお城の石垣や大木に着いています。 |
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普通は、丸い葉ですが、 この豆蔦はハート形をしています。 是好氏は盆栽についてこう言っています。 ときかれれば、 やっぱりおのれの鏡といきたい。 作る人の鑑。 その人それぞれのカガミです。 強情な人は強情に木を作り、 素直な人は素直に、 やさしい人はやさしい木を作ります。 盆栽を見れば、 作った人の人柄がよくわかる。 これは大事なこと、 おそろしいこと、 と思わねばいけません。」 「盆栽を作るのは、 木を針金で曲げることではない。 枝をハサミで切ることじゃない。 根に水をやることじゃない。 それは、 みんなおのれにすること、 していること。 おのれを作っていることなんです。 針金を使い、 ハサミを使い、 水を使い、 その結果が、 おのれの姿、 おのれを照らし出した鏡、 ということなれば、 これは仇おろそかなわざではない。 修行です。 哲学です。 おのれの心が真剣をひっつかんで勝負した相手、 いうなれば対決した姿とでも申すのでしょうか。 それが盆栽というものだと、 私、 そう心得ているのです。」 |
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